【日本語教育能力検定試験】独学ノート

日本語教育能力検定試験について、私が取り組んで効果的だったと思う学習方法をまとめます。

試験Ⅲ問題1【格助詞】

問1 「どの格助詞をとるかは動詞によって決まっている」に起因する誤用例

格助詞には「述語との組み合わせによって決まるもの」と「名詞の意味によって決定されるもの」の2種類がある(完全攻略ガイド47p.)。

①× 誤)「汗を出した」→正)「汗が出た」 自動詞と他動詞の誤り

②× 誤)「花子に行きました」→正)「花子のところに行きました」

③× 誤)「三つがあります」→正)「三つあります」基数詞の用法の誤り

④○ 「困る」は「~が~に困る」という2項動詞。動詞が要求する助詞の選択の誤り。

答えは④だと思います。

 

問2 名詞化の一般的な規則に当てはまらない格助詞

よく意味がわからない問題でした。

①×「市長と会話する」→「市長との会話」

②×「失言で失脚する」→「失言での失脚」

③○「博多に到着する」→「博多にの到着」※不自然!

④×「博多まで運行する」→「博多までの運行」

・・・こういうことですかね?答えは一応③としておきます(業者の解答速報とも一致しました)。

 

問3 格助詞の用法を持つ『の』の例

①③④は「形式名詞」(完全攻略ガイド34p.)

②のみ「が」に置き換えられる格助詞

答えは②だと思います。

 

問4 文体に応じて格助詞を複合格助詞に置き換える例

③は「これで終了します」「これをもって終了します」と言えます

①②④はうまい例が思い浮かばなかったので、

答えは③としました。

 

問5 「明日に、東京に行きます」のような時の表現に関する誤用に対する指導例

上の文は、「明日」のようなダイクシス表現(完全攻略ガイド34p.)の時は格助詞を伴わないことに由来する誤用が起こっていると思います。

③「『今』を基準とした相対的な時を表すもの」がダイクシスの説明となっています。

答えは③だと思います。