【日本語教育能力検定試験】独学ノート

日本語教育能力検定試験について、私が取り組んで効果的だったと思う学習方法をまとめます。

試験Ⅲ問題8【待遇表現】

問1 初期の段階で丁寧体と普通体の違いを意識させる指導の際に用いる例文

①③④×丁寧体だけでなく、敬体も用いられていて複雑。

②○丁寧体ー普通体のみの対比なのでシンプルでわかりやすい

答えは②だと思います。

 

問2 「発話が丁寧すぎて相手に違和感を与える」例

①×適切な表現

②×くだけすぎている表現

③×適切な表現

④○

答えは④だと思います。

 

問3 「スタイルの使い分け」が学べる授業活動

①×この活動で学べるのはジェンダーによる話し方の差です

②×ディベートではスピーチスタイルの変更は起こりにくいと思います

③×スピーチスタイルと敬語は違います

④○会社では丁寧体、家では普通体という使い分けが学べます。

答えは④だと思います。

 

問4 「待遇表現の指導」で不適当なものを選ぶ

①③④×その通りです

②○絶対敬語。韓国で用いられている敬語。

答えは②だと思います。

 

問5 ロールカードを作る際の留意点

①②④×いずれも、ロールプレイの利点である自由度を阻害しています

③○学習者のレベルに合わせた自由度のあるロールカードを作ると良いと思います。

答えは③と思います。

試験Ⅲ問題7【CEFR、NHK NEWS WEB EASY】

問1 「CEFR A2レベル」の説明

 CEFRはレベルA「基礎段階の言語使用者」

     レベルB「自立した言語使用者」

     レベルC「熟達した言語使用者」 

     それぞれ1・2の2段階に分かれています。

①×B1レベル

②×B2レベル

③×A1レベル

④○

答えは④だと思います。

 

問2 「NHK NEWS WEB EASY」のガイドライン

以下「やさしい日本語」に関する出題です。今年度「やさしい日本語」が出題されるかな?とは予想していましたが、今回はかなり細かい部分が出題されました。

しかも、「NHK NEWS WEB EASY」のガイドラインそのものが見つけだせません。

(見つけた方がおられましたら、ぜひ教えてください)

「やさしい日本語」は、災害時の情報提供から始まり、生活情報、観光案内と、活用分野が広がってきました。それぞれについて、用いる語彙のレベルや文章作成の際のルールが異なります。

さて今回、以下の論文をみつけました。

『やさしい日本語ニュース NEWSWEB EASYの制作支援システム』

http://www.anlp.jp/proceedings/annual_meeting/2016/workshop1/pdf/ws4.pdf

それによると、

・語彙レベルは(旧)日本語能力試験3・4級レベル

・一文の長さは50字まで

・周辺の情報は削除する

とのことです。

 

選択肢を検討します。

①×旧試験3・4級レベルです

②×周辺的な情報は削除します

③×一文は50字まで

④?本来は、伝わりやすい文章にするために、多少不自然さは残ります。

が、消去法で④ということでしょうか。

 

問3 手順②の活動の目的(不適当なものを選ぶ)

①②③×その通りだと思います

④○区切りながら聞いているので、トップダウンというよりボトムアップ的理解。

答えは④だと思います。

 

問4 リライト1文目。〔‼️解答が速報と違います〕

これでいいのかわかりませんが、普通に考えて①かな?と思っています。

 

‼️と簡単に考えていたら、アルク・ヒューマンが④で慌てています(大原は①)。

しかし、「ニュース原稿の一文目を要約する」のではなく「ニュース原稿をリライトした一文目」ですから、どう考えても①だと思うんですどね。

 

問5 「やさしい日本語」のニュース教材を用いる利点(不適当なものを選ぶ)

①○ニュース特有の言い回しはリライトの際に消えます。

②③④×その通りです

答えは①だと思います。

試験Ⅲ問題6【授業計画】

問1「ゲーム」を授業に取り入れる際の留意点

①×「教育的な要素が十分でない」には当たりません

②×「コミュニケーション活動とは言いにくい」には当たりません

③○

④×中級以上でも十分に効果的なゲームはあると思います。

答えは③だと思います。

 

問2 「満足感」について(不適当なものを選ぶ)

①○簡単に達成できてしまうものだと、満足感にはつながらなさそうです。

  適度な壁を乗りこえるからこそ満足感を得られるのでしょうね。

②③④×その通りだと思います

答えは①です。

 

問3 X先生の授業に対する工夫の提案(「関連性」という点から)

①×意欲の低い生徒に対して難しいタスクはそぐわないと思います。

②○身近な題材をとりあげることは効果的だと思います。

③×教師がエプロンをつけることは関連性とは関係ないと思います。

④×伝統的な和食懐石店は高校生にとって身近なものではないと思います。

答えは②だと思います。

 

問4 実際の社会で用いられているものを授業で用いる際の利点(不適当なものを選ぶ)

①②③×その通りだと思います

④教えたい言葉や情報に集中させるなら、絵カードや文字カードの方が効果的だと思います。

答えは④だと思います。

 

問5 授業の課題をどのような観点から改善しようとしているか?

X先生がはじめに「授業に集中してくれないので・・・」と言っているので、

答えは①「学習者の学習意欲」だと思います。

試験Ⅲ問題5【プロジェクトワーク】

問1 プロジェクトワークにおいてタスクを設定する際の留意点

①×文法学習はそぐわないと思います

②×いったん決めた目的をコロコロ変えない方がいいと思います

③×総合的な活動なので、特定の技能に特化するのはそぐわないと思います

④○

答えは④だと思います。

 

問2 「学習者同士で話し合う」活動を取り入れる目的

①×学習者同士では言葉の正確さを追究することはできないと思います

②○

③×学習者同士の関係は学習者と日本人との関係とは違うと思います。

④×学習者同士で日本語力の評価をするのはそぐわないと思います。

答えは②だと思います。

 

問3 インタビューに関して、会話の聞き手行動の指導内容〔‼️速報と解答が異なります〕

①?相手の発話内容を「言い換えて」理解していることを伝えるかぁ・・・。「繰り返して」確認する、だったらアリかと思いましたが、言い換えて返すのは、学習者には難しいし、時間もかかって会話の流れを止める気がします。

②×不明語が出てきた時に「分かりません」とはっきり言う方法は、語調が強すぎるため、勧めません。

③○相づちや質問がオーバーラップすると、話を邪魔することになるので気をつけた方が良いと思います。

④×「無言でうなずかない」は、主に欧米の文化では「よく話を聞いている」ニュアンスを伝えますが、日本ではそうではありません。

答えは③だと思います。

‼️速報は3社とも①です。そうなのか⁈

 

問4 「教室外活動」を行う効果(不適当なものを選ぶ)

①③④×その通りだと思います

②一般の日本人がインタビューで規範的な日本語を用いるとは限りません。

答えは②だと思います。

 

問5 授業外活動の目的(不適当なものを選ぶ)

①②③×その通りだと思います。

④来訪者がマップの日本語を訂正するということは起こらないと思います。

答えは④だと思います。

試験Ⅲ問題4【連濁など】

問1「清音と濁音の対立が意味の違いを生じさせない言葉」

①「一言」と「他人事」意味が違います

②「このころ」という言い方が一般的ではありません

③○

④「確執」と「確実」意味が違います

答えは③だと思います。

 

問2 「濁音で始まっているように見える語も、歴史をたどれば濁音で始まる語ではない」の例(不適当なものを選ぶ)

②③④×その通りだと思います

①○そもそも昔の日本人が豚肉を食べていたとは考えにくいです。和語ではないのではないかと思います。

答えは①だと思います。

 

問3 (ァ)より(イ)の方が意味的な結合度が低いので、連濁が生じにくい

「魚の尾と鰭」は並列構造。     「話にオヒレをつけるな」

「魚の体の後端にある鰭」は修飾構造。「オスのオビレはメスのよりも大きい」

答えは③だと思います。

 

問4 「『ホテル』という語の特徴」

連濁を起こすのは原則として和語。漢語では稀、外来語では極めて稀(Wikipediaより)

答えは②だと思います。

 

問5 「連濁を生じにくくする要因の一つ」を理解させる指導法の例

ライマンの法則(Wikipediaより)

「複合語の後部要素にもとから濁音が含まれる場合、連濁は起こらない。」

答えは③だと思います。

試験Ⅲ問題2【語用論】

問1 「『花見』の『花』は『桜』と解釈される」と同じタイプの意味拡張

上記は比喩の中のシネクドキ(完全攻略ガイド130p.)。

「花」という上位概念で「桜」という下位概念を指している。

①③は比喩ではありません。

④は隠喩です。

②は「天気」という上位概念で「良い天気・晴れ」という下位概念を指しているシネクドキの例です。

答えは②だと思います。

 

問2 「動詞の意向形だけでなく辞書形にも〈意志〉の解釈がある」に関する記述(不適当なものを選択)

①×「忘れよう」その通りだと思います。

②×「(相手に向かって)行こう」は〈意志〉ではなく〈勧誘〉です

③○「行くつもりだ」これは、その場で決めたのではなく、前もって決めていたことだと。その場で意志を決定した場合というのは、「行く?」と聞かれて、「そうだなあ、行こうかな」とか「うん、行く!」とかになるのではないでしょうか。

④×「行く。」相手に自分の意志を伝えています。

答えは③だと思います。

‼️速報が3社で割れています。大原①ヒューマン③アルク④。

 

問3 「新入社員は先輩より20分早く来て掃除をしなければなりません」について

(不適当なものを選ぶ)

①②④×その通りだと思います。

③○ 提案ではなく、社長に対してその風習をやめるよう進言しているように感じられます。

答えは③だと思います。

 

問4 「ネガティブ・ポライトネス」について(完全攻略ガイド141p.)

①②③× 相手に同意したり、自分の持ち物を提供しようとしたり、相手との距離を縮めたい意図を感じます。

④○ 相手との距離を保つ発言です。

答えは④だと思います。

 

問5 ポジティブ・ポライトネスもネガティブ・ポライトネスも用いられていない発話

②③④ 母親の話し方には、自分の発言を子に受け入れてもらいたいという意図を感じます。

①は客観的な言い方で、距離を縮める意図も距離をとる意図も感じられません。

答えは①だと思います。

試験Ⅲ問題1【格助詞】

問1 「どの格助詞をとるかは動詞によって決まっている」に起因する誤用例

格助詞には「述語との組み合わせによって決まるもの」と「名詞の意味によって決定されるもの」の2種類がある(完全攻略ガイド47p.)。

①× 誤)「汗を出した」→正)「汗が出た」 自動詞と他動詞の誤り

②× 誤)「花子に行きました」→正)「花子のところに行きました」

③× 誤)「三つがあります」→正)「三つあります」基数詞の用法の誤り

④○ 「困る」は「~が~に困る」という2項動詞。動詞が要求する助詞の選択の誤り。

答えは④だと思います。

 

問2 名詞化の一般的な規則に当てはまらない格助詞

よく意味がわからない問題でした。

①×「市長と会話する」→「市長との会話」

②×「失言で失脚する」→「失言での失脚」

③○「博多に到着する」→「博多にの到着」※不自然!

④×「博多まで運行する」→「博多までの運行」

・・・こういうことですかね?答えは一応③としておきます(業者の解答速報とも一致しました)。

 

問3 格助詞の用法を持つ『の』の例

①③④は「形式名詞」(完全攻略ガイド34p.)

②のみ「が」に置き換えられる格助詞

答えは②だと思います。

 

問4 文体に応じて格助詞を複合格助詞に置き換える例

③は「これで終了します」「これをもって終了します」と言えます

①②④はうまい例が思い浮かばなかったので、

答えは③としました。

 

問5 「明日に、東京に行きます」のような時の表現に関する誤用に対する指導例

上の文は、「明日」のようなダイクシス表現(完全攻略ガイド34p.)の時は格助詞を伴わないことに由来する誤用が起こっていると思います。

③「『今』を基準とした相対的な時を表すもの」がダイクシスの説明となっています。

答えは③だと思います。